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ヤンキースに5年連続ぜいたく税が課せられる。

  • 2007/12/26(水) 13:52:30

ここまで金を無駄にできるのも、やはりすごいとしか言えないわけである。

メジャー機構が、選手年俸抑制と球団間格差の拡大を防ぐ目的で(本来は選手会がサラリーキャップ導入に反対し、強行すればまたストライキで人気を失う可能性がある為実施できず、苦肉の策としてとられている)ぜいたく税について、2007年はヤンキースとレッドソックスがその徴収対象となったことを明らかにしている。
この制度は、毎年設定される課税分岐点を40人のロースター選手年俸総額が越えた場合に、越えた金額に対して40%が徴収されるというもので、今年は1億4800万ドル、来季は1億5500万ドルと線引きされている。そして今年この税をとられるのがヤンキースとレッドソックスだったというわけである。
この制度は2003年にスタートしているが、ヤンキースはその全ての年でぜいたく税を支払い、レッドソックスもこれが4回目、他に適用されたのは2004年のエンジェルスのみということで、この2球団が常に突出した支出をしている現状がまた浮き彫りになっている。

今季についてはヤンキースが2388万1386ドル、レッドソックスは606万4287ドルを支払うことになったが、これでヤンキースは過去5年の累計が1億2160万ドルとなり、遂に1億の大台に乗ったことも話題となっている。しかし、今季の支払状況を見ればそれも一目瞭然といった話なのだ。

ヤンキースで今季の年俸が1000万ドルを越えているのは以下の選手である。

Jason Giambi($ 23,428,571)
Alex Rodriguez($ 22,708,525)
Derek Jeter($ 21,600,000)
Andy Pettitte($ 16,000,000)
Bobby Abreu($ 15,000,000)
Johnny Damon($ 13,000,000)
Hideki Matsui($ 13,000,000)
Jorge Posada($ 12,000,000)
Mike Mussina($ 11,070,423)
Mariano Rivera($ 10,500,000)

・・・驚くなかれ、野手についてはメジャー3年目でまだ年俸が低い(今季は49万800ドル)のロビンソン・カノを除いて、スタメン7選手が全てここに入っているのである。そしてこの10人だけで約1億6000万ドルもかかっている・・・、そう、既にぜいたく税の課税分岐点をここで越えているのだ。恐るべき数字である。
しかし、それでもまだ救いはあった。ロジャー・クレメンスとシーズン途中に契約さえしなければ。

クレメンスは昨年同様、開幕からの登板は回避する策をとって現役生活を続行したが、ヤンキースと結んだのは投手の年俸では最高額の1年間、年俸2800万ドルというものだった。しかし支払に際してはメジャー登録された日数を分子とした日割りで計算され、結局約1744万ドルが彼の手元に渡ることとなったのだが、この支出がぜいたく税の額を強烈に推し進めてしまったのである。
クレメンスは先発ローテ崩壊(これには井川のふがいない投球が大きく関与した。猛省を促したい)の危機を回避すべく救世主としての活躍が期待されたものの、結局18試合に登板して6勝6敗、防御率4.18という低調な成績に終わっている(ポストシーズンでも1試合に登板してはいるが)。たった1つの勝ち越しさえ果たせなかった投手にこれだけ多額の金を出せば、ワールドチャンピオン返り咲きなどできるはずもなかった、ということだろうか。まぁ、過去最高だった2005年の3398万ドルのぜいたく税支払には届かなかったことを幸いともとれるだろうか、シーズン中に上乗せされたクレメンスの年俸に対するぜいたく税だけで、レッドソックスのぜいたく税額を上回っている点はもはや何かが狂っているとしか言いようがない。
一方、レッドソックスは過去4回のぜいたく税支払のうち、2回もワールドチャンピオン奪取に成功している。戦力的には互角でも、費用対効果で見れば両者の差は歴然としているのだ。

それにしても、ヤンキースが一度選手年俸の見直しを行う必要があるのは誰の目にも明らかである。ポサダ、リベラの残留は1000万ドル越のプレイヤーの数が減らないことを意味しており、セットアッパーとして今一つの成績を2年続けているカイル・ファーンズワースに今季も566万ドル、たった2勝でシーズンの大半をマイナーで過ごした井川にも400万ドル、をそれぞれ支払っているあたりは改善の余地がはっきりしているだろう。しかも、これからカノや王といった若手がどんどん年俸額を上昇させていくことを思えば尚更である。いくらスタインブレナー家にはドル札を無尽蔵に叩き出す打ち出の小槌があるとは言え(嘘です!)、これだけ浪費を繰り返していれば何らかの問題が起きて当然である。
メジャー選手の平均年俸額上昇という側面から見ても、そろそろぜいたく税に加えるもう一つの枷を用意しなければならない時期に来ているのではないだろうか。

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