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アンディ・ペティート、ヒト成長ホルモンの使用を認める

  • 2007/12/17(月) 13:00:19

これからしばらくの間、こうした弁明を口にする選手が数多く登場するのかもしれない。

12月12日にヤンキースと1年間、年俸1600万ドルで契約延長を果たしたアンディ・ペティートが、ミッチェル・レポートに自分の名前が記されていることについて声明を出している。
ペティートは「2002年に肘を痛めた際、ヒト成長ホルモンが回復を早めると聞いた。2日間だけそれを試した。それが全てだ」と、まず使用の事実を認めている。しかし2005年1月までは禁止薬物に指定されていなかったことを背景に「当時の野球規則には反していなかったが、嫌な気分がしたので使用をやめた。一生でわずか2日間のことが人生を狂わしてしまった。故障者リストに入っている時だった。これが私の判断ミスだったのなら、謝りたい」と理解を求める一面も見せている。そして「禁止薬物を使ったと言われたり、書かれることはナンセンスで間違っている、そして私は傷ついている」とレポート公開後「薬物使用履歴のある選手は全て悪」という風潮に批判を加えている。

ミッチェル・リポートでは2002年に当時ヤンキースのトレーニングコーチだったブライアン・マクナミーからヒト成長ホルモンを受け取り、使用したとされている。マクナミーはブルージェイズ時代のクレメンスから薬物注射を頼まれ、彼がヤンキースに移籍した後にやはりヤンキースへやってきている。そしてクレメンスとペティートは師弟関係と言っていい親密な関係があり、それは2人がアストロズへ移籍した際にある種の美談として語られるほどだった。だが、今から思えば人のつながりではなく、”ヒト”のつながりもあったのではないか?という印象は拭えない。
何にしても、この年のペティートは4月15日の対レッドソックス戦に登板後、6月14日に復帰するまで故障者リストに登録されている。そしてこの年を最終的に13勝5敗、防御率3.27でまとめると、翌2003年には21勝8敗と自身2回目の20勝オーバーを揚げ、ヤンキースのワールドシリーズ進出に大きく貢献している。そしてこの年のオフにFAとなった彼は、アストロズへ移ってクレメンスとのチームメイト関係を継続した、というわけである。

ペティートが頭を下げながらも割り切れない思いを抱いているのは、声明の文面の端々から滲み出ているわけだが、ペティートの場合はヒト成長ホルモンではなく、ステロイド使用疑惑も降りかかっている。まだ証拠は出て来ていないようだが、クレメンスと行動を共にしてきた彼が、師匠の尻に注射針が刺さっている場面を見なかったというのも信じがたい話であるし、更に言えば同じ処方をされていた可能性の方が外野席からは信じる要素が多いのである。ヤンキースはこの声明を受けて「ペティートを支持する」とのコメントを出しているものの、メジャー機構が彼の処分を決定するようなことになれば、それに従わざるを得ない状況にあり、内心忸怩たるものがあるに違いない。ただでさえ先発ローテが苦しい来季に、一時的にでもペティートがいなくなるとなれば、頭の痛い話になることは間違いないからである。

重要なポイントとしたいのは、ミッチェル・リポートの核となっているマクナミーの証言が、ペティートの声明によって信憑性を深めたという点である。ペティートに続く者が現れれば現れるほど、デヴィッド・ジャスティスら「レポート批判組」が一挙に勢いを失いかねない情勢も見えてきている。結局、このレポートに名前が載った(引退後も含めた)選手達は、謝罪か、ウソだと突っぱねるのかの判断を迫られることになりそうである。そしてこの選択が厳しいのは、今後の人生に大きな影響を及ぼす可能性が高いということなのだ。これはこれで怖い話である。

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