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巨人撤退で、福留のメジャー行きが事実上決まる

  • 2007/12/10(月) 13:04:37

中日からFAとなっている福留を巡って、NPB、MLBの各球団が激しい争奪戦を繰り広げているが、12月9日を迎えた段階でどうやらメジャー行きだけは決まったようである。NPBで最も獲得に熱心だといわれていたのは(当然のごとく)巨人だったが、清武代表が「獲得へ向けて全力を傾けてきたが、情報を総合すると、ウィンターミーティングの結果を見ても、交渉を断念せざるを得ない」と撤退宣言をしたからなのだ。

巨人は4年間、総額24億円をラインに福留獲得を目指しており、この条件は阪神の4年間、総額20億円、中日の4年間、総額17億円を凌駕するものだったが、カブスが提示したといわれているのは4年間、年俸総額5000万ドル、資金難のパドレスでさえ3年間、年俸総額3000万ドルで、NPB側の想定する平均年俸額では太刀打ちできないことははっきりしている。その点について清武代表は「一つは資金的な問題、二つ目は時間的な問題」と撤退理由でもはっきりと口にしている。もちろん、巨人としてみればヤクルトを自由契約になっているラミレス、グライジンガーを獲得したとしてもまだまだ福留に注ぎ込むことはできるのだろうが、そうなると現在所属しているメンバーとのバランスが全くとれなくなるという弊害が生じることになるわけである。特に、昨年オフにFAで日本ハムから移籍してきた小笠原は4年間、総額16億円で、福留にこの規模を遥かに超える支払をするとなれば、来季以降の契約見直しを要求されるケースも十分に考えられるのだ。それほど、カブス、パドレスが提示している条件がNPBの規格をふっ飛ばすレベルだということなのである。

メジャー側でも事情は同じで、このオフのFA市場が不作で補強資金が行き場を失っているという背景はあるにせよ、いきなり平均年俸1000万ドルクラスの長期契約を遂行するには不安定要素が多過ぎるという点は否めない。何せ、まだ福留はメジャーではただの一試合も出場した経験がないのだから。
それでも、苦しい財政事情を圧して福留獲得に動いているパドレスは、元のチームメンバーだった大塚がサンディエゴの住みよさをアピールして福留に契約を勧めるといった援軍も得ているとは言え、マネーゲームでは勝利できないという結論に到達しているようである。タワーズGMは12月8日に記者から「今後も福留にオファーを出し続けるのか?」と問われ、「あと2、3日かもしれないな」と話している。つまり、次の週末を迎える前にカブスと契約してしまうだろうと彼は読んでいるのだ。今季のパドレスは2005年から2シーズン続けた地区優勝を逃したばかりか、ワイルドカードをロッキーズに奪われて貯金15の好成績ながらポストシーズン進出を果たせなかった。その原因の一つは貧弱な打線で、特に外野手の破壊力不足は早急に手を打たなければならないレベルになっている。何せ、レフトのレギュラーとして100試合に出場したタメル・スレッジの成績は打率.210、7本塁打、23打点で、既に30代を迎えているだけに大化けを期待することには無理がある。かつてはパイレーツの主砲として知られたライトのブライアン・ジャイルズも、36歳を迎えた今季は見るべき数字を残していない。ライジングスターであるアドリアン・ゴンザレスだけが辛うじて100打点に到達している現状を見れば、誰だってWBCで活躍した福留に福音を求めたくなるわけである。しかし、そんなパドレスの夢もカブスの資金力の前にはなす術がないのだ。

身売りする時にできるだけ高い値段で引き取らせたいから、とここ2年に渡って強烈な補強を繰り返しているカブスについては後ろ向きな噂も流れているが、とにかく羽振りのよさではナ・リーグ1だと言っていい状況である。デレク・リー(今季年俸1325万ドル)、カルロス・ザンブラーノ(今季年俸1240万ドル)、アルフォンソ・ソリアーノ(今季年俸1000万ドル)と1000万ドル越えの選手だけで3人を数え、更に900万ドルのアラミス・ラミレスがこれに続いているのだ。松坂に1億ドルをかけたレッドソックスが金の話ではこのところ目立っているが、現在の陣容に平均年俸1250万ドルの福留が加わるとなれば、カブスも引けをとってはいないと言えるわけである。
もちろん、これだけの大金を注ぎ込んで目指すものは、1908年を最後に遠ざかっているワールドチャンピオンの獲得である。ちょうど100年目となる2008年に掲げる目標としてはこれ以上フィットするものなどないのだ。従って、福留にかかるプレッシャーも相当なものと思われるが、その負荷分の代償もこの年俸に含まれていると覚悟を決める必要もあるということなのだ(もちろんこの負荷の中には、シカゴの辛辣なファンから浴びせられる不満の声も入る)。

福留本人はこの日「先生(日本での代理人である弁護士の水戸氏)と代理人(ジョー・アーボン)と色々話しながら考えたい。これからゆっくり考えます」とコメントするに留まっているが、事実上メジャー一本となった今週からは、もう泰然としてはいられないはずである。

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この記事に対するコメント

BONさん(ボストンじゃないよ)おひさしぶりです。相変わらず見事なコラム、素晴らしいです。福留カブス決まりましたね。・・・この金額、もう日本人選手の流出、止まらなくなりますね。選手のサラリーNFLのようなシステムにできないものか。アメリカもこれから景気悪くなって行くのに、またチケットがまた上がりそうで、もうみんな普段着で観戦に行けそうにないですよね。飛行機のガソリン代も上がって私も来年は・・・・無理ですトホホ。
イーグルス、スプリングスティーン良いアルバム出してくれましたね。嬉しくて来日が待ち遠しいです。野球ファンのGフライもブルースも嘆いているかなぁ。あ、大金持ちだ。

  • 投稿者: E-フジ
  • 2007/12/13(木) 08:43:17
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E-フジさま

毎度さまです。
チケット代値上げ、早速昨日メッツが平均20%アップを発表しましたが、一応名目上はシェイスタジアムに代わる新球場の建設費に充当するみたいな感じですけど、ファンの感覚としては「またかよ!」って感じでしょうかねぇ。困ったもんです。

洋楽のブログの方にも遊びにきてくださいませ。あちらの方はほぼ毎日更新してます、はい。

  • 投稿者: baseballmadness
  • 2007/12/17(月) 09:30:17
  • [編集]

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