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ヤンキース、A-RODとの契約に総額3000万ドルのボーナス条項を加える。

  • 2007/11/27(火) 00:46:31

先日書いたアレックス・ロドリゲスの記事の中でも「ニンジンぶら下げ作戦」の可能性をやんわりと取り上げてはいたのだが、まさか本当にヤンキースがこんな前代未聞の方法を実行に移すとは思わなかったわけである。

11月25日、残留で合意していたヤンキースとアレックス・ロドリゲスの契約交渉が大詰めの段階を迎えていることが報じられている。その内容は既報の通り10年間、年俸総額2億7500万ドルがという線になったものの、それにボーナス条項が付帯していたことも明らかになったのだ。しかも、条件が満たされるとその部分だけで3000万ドルになるというとんでもない内容だったのである。ヤンキースは選手との契約の中に出来高を取り入れないスタイルを貫いていただけに、いきなりそれを放棄したことのみで十分驚くに値するのだが・・・。

ロドリゲスは、現在歴代17位となる通算518本塁打を放っている。500号到達の最年少記録を持つ彼は、当然バリー・ボンズの持つメジャー記録の通算762本塁打を塗り替える可能性を秘めているわけだが、それに並んだ時、そして新記録を達成した時にもボーナスを出そうというのである。それだけではない。ウィリー・メイズが持つ歴代4位の通算660本、3位であるベーブ・ルースの714本、そして2位のハンク・アーロンが持つ755本を越える毎に600万ドルずつ支給しよう、というのだ。つまり、5つのハードルに対して各600万ドルで合計3000万ドルの大盤振る舞いをするわけである。平均年俸2750万ドルがベースになって更に上乗せ、これはもう大変な話なのだ。
というのも、2004年にロドリゲスがヤンキースへ移籍して以降、今季までの4シーズンで年平均43本塁打を放っているロドリゲスは、このままのペースで打ち続けるとまず2011年にメイズを、2012年にルースを越えることになる。更に2013年にアーロンを抜いて、ボンズに並んだ上に記録を塗り替えるのだ。つまり、この最終年にはボーナスだけで1800万ドルが支給される可能性がある、ということなのである。総額3500万ドルを越える、こんな莫大な金を1年で手にするスポーツ選手はもうロドリゲス以外現れることはないと言っていい。

ヤンキースは2000年にワールドチャンピオンを獲得して以来、栄光の座につくことが叶わないままとなっている。スタインブレナー・オーナーの体調が以前ほど優れてはいないことを思えば、目の黒いうちにもう一度優勝パレードを見たいという願望が日に日に強くなっていることは想像に難くない。その為にはどうしてもロドリゲスの打棒が必要だという気持ちになるのもよく理解できる話である。だがしかし、このボーナスをただ歓迎するわけにもいかないのだ。メジャー選手の年俸の相場を著しく混乱させる可能性がある上、代理人に新たな武器を与えかねないものだからである。
通算記録にボーナスがつくなら、シーズン単年の成績がないがしろになる展開もないとは言えないのだ。誰それを抜くにはあと100奪三振でいい、100打席立てばOK、そんな流れが出来上がってしまうと、選手を発奮させるはずのボーナスが手抜きを生む土壌にもなってしまいそうである。

メジャー機構は、選手契約におけるボーナス的なものについて登板数や打席数などを条件とすることは認めているが、打率、本塁打数、セーブ数、勝利数などは禁止している。その観点で言えばロドリゲスの場合も否定されて然るべきだが、メジャー機構の関係者は「従来の個人成績と違い、ロドリゲスの場合は営業的な側面が強いこともあり、認められるだろう」と話している。つまり、ホームラン記録の更新が歴史的なイベントになる可能性が高く、それによってロドリゲスは一般の選手以上に公式の場に立つ回数も、サインを求められる機会も跳ね上がる、要するにグラウンド外での仕事が増えることに対する対価として扱うという見方がされるという流れなのだ。
しかし、そうした線引きはどうしても曖昧なものになるように思えてならない。なぜ通算本塁打数だけが是なのか、通算奪三振記録や通算登板回数記録をその範疇に入れてはいけない理由は何か、といった議論を今のうちにしっかりやっておかないと、代理人にうまく絡めとられてしまうのが関の山なのではないだろうか。

ただ、こうした先行き不透明な感が漂う中で、ある意味ロドリゲスによってコケにされたスコット・ボラスが、契約の細かいところをまとめる作業をしている点に笑ってしまうわけである。もしかしたら、これが代理人の本来あるべき姿ではないのかとも思うのだが、いかがだろうか。

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