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FAのA-ROD、代理人のスコット・ボラスがヤンキースに驚くべき条件を突きつけていたことが明らかに。

  • 2007/11/04(日) 10:01:51

ワールドシリーズ開催中に、アレックス・ロドリゲスがこのオフFAとなることが明かされた件で、スコット・ボラスにはメジャー機構からルール違反であると指摘を受け、彼はこれについて謝罪を行ったわけだが、何故たかが数日待てずに公表を急いだのか、その理由が11月2日に判明している。

アレックス・ロドリゲスは、2001年にレンジャースと10年間、年俸総額2億5200万ドルという現在でもアメリカプロスポーツ最高総額となっている契約を交わしているが、この中に「7年目となる2007年が終了した時、FAとなることができる」という条項が盛り込まれており、今回はそれが行使されることになっている。これに対してヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは引き止め策として5年間、年俸総額1億5000万ドル(年平均3000万ドル!)の契約を持ちかけたが、ボラスは「アレックス・ロドリゲスと直接交渉したければ、最低でも3億5000万ドル用意しろ」と通告したというのだ。この数字はもはや選手個人に支払う金額ではなく、球団買収の時に持ち出されるレベルのものと言え、さすがのヤンキースもこれには撤退を選択する以外道はなかったわけである。

仮に「最低線」の3億5000万ドルで10年間の契約を結んだとしても、年平均では3500万ドルとなり、これはイチロークラスの選手2人と契約できる金額なのだ。そればかりか、今季のナショナルズのベンチ入り選手年俸上位25人の総額が2674万7500ドルだったことを考えると、ボラスが吹いた条件がいかに現実離れしているかがよりはっきりするはずである。しかしボラスは「2001年に比較すれば、現在のメジャーの景気は好転している。それを考えれば、アレックス・ロドリゲスはもっともらっていい」と見積もりの根拠を強調している。

確かに、ロドリゲスは当代一のメジャーリーガーであることは疑いようのない事実ではある。7月27日に32歳になったメジャー14年目のこの選手は、ここまで1904試合に出場して2250安打、518本塁、1503打点をマークしている。1994年と1995年が両年合わせて65試合にしか出場していない為、若干正確性には欠ける数字になるが、年平均で160安打、37本塁打、107打点はずば抜けた成績だったと言っていい。首位打者1回(1996年)、ホームラン王5回(2001年~2003年、2005年、2007年)、打点王2回(2002年、2007年)、ア・リーグMVPにも2回選ばれている(2003年、2005年)。
ボラスが狂気とも言えるほど強気になれるのは、実績がそれを後押ししているからに他ならない、というわけなのである。そして、現在の契約が始まった2001年以降は大きな故障もなく年間150試合以上の出場を続けている点も評価できるのだ。

しかし、だからといってこの条件は当然だと言えない理由も存在する。
ロドリゲスはマリナーズ時代の1995年、1997年、2000年にポストシーズンを経験したが、ここではワールドシリーズまで駒を進めることができなかった。ヤンキースに移籍した2004年は、ツインズとのALDSでこそ打率.421をマークして気を吐いたものの、3連勝の後4連敗を喫したレッドソックスとのALCSで打率.258、エンジェルスと戦った2005年のALDSでは打率.133、タイガースとの対戦だった2006年のALDSも打率.071、そしてインディアンスと戦った今季のALDSでも打率.267と、ポストシーズンに全く活躍できない状況に陥っているのである。元監督のジョー・トーレは、主砲の不振でシリーズ中の打線組み替えを余儀なくされるのが常だったことも記憶に新しい。
更に、ここ数年は守備に不安も抱えている。ロドリゲスはレンジャース時代の2002年と2003年にゴールドグラブ賞に選出されているが、これはショートを守っていた時代のもので、ヤンキース移籍でサードにコンバートされてからはその冴えが消失している。特に年間に24ものエラーを記録した2006年は、ファンやメディアから痛烈な批判を浴びたものである。
そして、仮に終了年が40代に突入するここから先の10年間の契約は、いくらここまで怪我をせずにプレイしてきたからとは言え、無事にそれを全うできるかという問いに答えられる者はいない。年間の2/3を故障者リストで過ごすような事態になった時のことを考えると、3000万ドルを越える年俸は球団にとって恐怖と呼べる代物になりそうなのだ。

現在、ロドリゲスについてはボンズとの契約延長を捨てて2000万ドル弱の浮きができたジャイアンツ、トーレを新監督に招いて勝てるチーム作りを推進しようとしているドジャース、そしてストーンマンGM退任で体制変更の岐路に立つエンジェルスが獲得に興味を示していると言われている。ロドリゲスがニューヨークのマスコミに辟易としていたことを思えば、のんびりとした西海岸のチームはフィットする可能性は高い。特にトーレのいるドジャースはロドリゲスには魅力的に映るかもしれない。しかし、ボラスが提示する条件を飲めるかと言えば、現段階ではおそらくNOである。だが、・・・恐ろしいことに、ボラスは過去に無理だと言われた扉をいくつもこじ開けてここまで来ている。吸血鬼と罵られようが、その手腕もまたロドリゲス同様当代一なのだ。昨年は松坂移籍で総額1億ドルを動かしたこの男が、今年のオフもメジャーを席捲することは間違いがない。

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