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ヒルマン、ロイヤルズ監督に就任す。

  • 2007/10/24(水) 13:14:24

日本ハムファンとしては複雑な気分になる状況であろうが、とにもかくにも来季からロイヤルズで指揮をとることが決まったトレイ・ヒルマン監督が、日本シリーズ開催までのインターバルを利用して帰国し、10月22日に本拠地カウフマン・スタジアムで就任会見を行っている。
ヒルマンはまず日本語で「ありがとうございます。私の名前はトレイ・ヒルマンです」と話し、「できれば、英語で質問してくれると嬉しい」と取材陣の笑いを誘っている。続けて「本当に、今日ほど幸せなことはない。私はとてもハングリーな男で、負けることが嫌いだ。じっくり時間をかけてロイヤルズの時代を作っていきたい」と抱負を語り、背番号22を選択した理由についても「フットボール選手だった父親が現役時代につけていた番号を選んだ」と説明している。
しかし、今回の動きについては首位争いの真っ只中で退任を表明して以降、不可解であるという批判は強い。特に今回に至ってはまだ日本シリーズが始まっていないのに、もう来年のユニフォームを着て元ドジャース監督のトム・ラソーダの明言を借用した「私にはロイヤルズ・ブルーの血が流れている」というコメントまで出すはしゃぎぶりは、札幌に戻った時にチームのメンバーやファンの気持ちを萎えさせる可能性も指摘されている。

ヒルマンはテキサス大アーリントン高からインディアンスにドラフトで指名されて入団したが、結局一度もメジャーに昇格することなく現役生活を終えている。その後12年間に渡ってレンジャースやヤンキースでマイナーの監督やコーチを歴任したが、やはりここでもメジャーから及びがかかることはなかった。日本にやってきて4年目の2006年オフは、弱小チームをリーグ制覇に導いた功績により監督の座が空いていたパドレス、アスレチックス、レンジャースが面接の申し入れを行い、ヒルマンは急遽帰国して慌ただしく西海岸を北から南へ移動したが、契約に至ることはなかった。そして今年、連覇を果たしたヒルマンにようやくメジャー監督の切符が手渡されたわけである。こうした経緯を見れば、ヒルマンが過剰なリップサービスをし、また奥さんと2人の子供を会見場に呼んだ気持ちもよく理解できるものではある。
だが、それはそれとしても不自然さを完全に払拭できるわけではない為、取材陣から当然のように「(トーレが契約を蹴ることになる)ヤンキースの次期監督候補に名前が挙がっていたからか?」という質問がぶつけられている。これに対してヒルマンは「ロイヤルズからオファーを受けたのは、トーレ監督の退任が決まるよりも前だった」と話し、更に「報道を見れば候補に挙がっていると見るのは自然なこと。それが本当かどうかを知っているのは、17年来の友達であるブライアン・キャッシュマンGMだけ」として、ヤンキース入団の為に周辺をキレイにする事を急いでいた?という空気を一掃しようとしている。

ヒルマンは4年連続で地区最下位に沈むロイヤルズの再建について「ウチのセンターでリードオフマンを務める選手がいる。彼は英語で話そうとする男で、毎日私のところへ来ては「カントク!Enjoy ! Play Hard !That's All !」と言って立ち去るんだ。とてもシンプルだが、これが大事なんだ」と日本ハム内のエピソードを明かして説明している。今季のロイヤルズは若手中心で構成され、100試合以上出場した中で30代はロス・グロードとマーク・グルジエラネックしかいないという状況になっている。そういった意味では、ヒルマンが掲げようとしている「楽しんで野球に取り組む」というスタイルはチーム改革の旗印にはなりそうだが、おそらく弱い姿ばかりを延々見せつけられているカンザシティのファンは、それをなかなか受け入れることができないかもしれない。しかも今度はただの一度もメジャーの公式戦をベンチで過ごしたことのないヒルマンだけに、負けが込めばすぐに退陣論が囁かれる可能性は高いと見るしかない。ヒルマンは「私にはメジャー経験がなく、それを不安に思う人がいるかもしれない。だが、日本での5年の監督生活は、メジャーの監督として過ごしたことに匹敵する経験だったと思う。それほど、日本の野球の質は向上している」と語って、そうした後ろ向きなものを否定してはいるのだが(ってか、WBCでチャンプになった日本に対して、質が向上してるなんて上から目線で言われる方がカチンときたりしますけどね)。

ロイヤルズは基本的に就任初年度でカントクの首を切ることはなく、まず3年は様子を見るというスタイルを貫いている。シーズン途中に更迭する場合でも、ヘッドコーチを代行に置きながら次期監督の人選を進め、シーズン終了までに就任させる上、翌年以降も継続して指揮をとらせている。開幕から新監督を迎えるのは1995年にハル・マクレーからボブ・ブーンにスウィッチした時以来となるが、ブーンも取りあえず3年目の途中までは我慢して起用していたので、ひとまずヒルマンが来年また日本に帰ってくることはなさそうである。
ただ、ジョージ・ブレットとブレット・セイバーヘーゲンを要してワールドチャンピオンになった1985年の再現をヒルマン在任中に目にすることは難しいとしか言えない。しかも、1995年のメジャデビューから一貫してこのチームを引っ張ってきたマイク・スウィニーを手放すことが規定路線となっているだけに、この点だけでも前途は多難である。同地区のツインズやタイガースとの戦力差がはっきりしている中、監督の手腕だけでそれを跳ね返すことは不可能に近いミッションだと言えるが・・・、さて?

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この記事に対するコメント

多分、怪我人の多い中日より日本ハムが日本一で勝つであろう。ただ、勝つたらこれだけは言ってほしい、「小笠原選手を巨人にFAで取られてしまい、新庄選手もいなくなってまった。しかし、我々はその分今まで以上に努力してたから勝ったんだ」という言葉を。クライマックスで巨人は負けたが、中日も阪神も情けないことに、巨人に優勝を渡してしまった。巨人の優勝のため、私の先の言葉がなければ、努力する者より金をかける者の方が強くなるということになってしまう。それは、野球界だけでなくいろいろなことに対して、人々が努力しなくなり、やがては、世界の破壊を招くことになるであろう。FAやクライマックス〔巨人は負けたけど〕は、人気や伝統のある巨人に勝たせるためのような気がしてならない。だから、殆どの巨人ファンは巨人が弱いときには応援せんけど。野球界やマスコミは、巨人を過保護にしてきたと思うで。日本ハムは、東京ドームから移行したからすごく強くなったとも考えられるし。世の中、努力する者が勝たなければ、いかんで。

  • 投稿者: 金より努力
  • 2007/10/24(水) 16:46:52
  • [編集]

>世の中、努力する者が勝たなければ、いかんで。

おっしゃる通りですね。ヒルマンは日本での功績が評価されて長年の夢を実現する、という新しい形を提示したという意味でも、非常に価値のある足跡を残してくれたと思います。
そしていずれは、日本人監督誕生なんてのもいいなぁ、なんて思っています。

  • 投稿者: baseballmadness
  • 2007/11/25(日) 17:57:11
  • [編集]

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