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ナ・リーグのポストシーズン行き4チームも決まる!

  • 2007/10/02(火) 13:48:44

今年のメジャーは本当に驚くことばかりだが、まさかナ・リーグ東地区がこういう結末を迎えようとは誰も予想できなかったのではないだろうか。
9月30日、シーズン最終戦に地区優勝を賭けて望んだフィリーズがナショナルズに6-1で打ち勝ち、1993年以来14年ぶりのポストシーズン行きを決めている。
この大事な試合にマニエル監督が先発マウンドに送ったのは44歳のジェイミー・モイヤーだった。そのモイヤーは5回1/3を投げて5安打、1失点と好投し、今季14勝目をマークして期待に応えている。若いメンバーの多いフィリーズにあって、マリナーズ時代の1997年と2001年にプレイオフで4試合を投げた経験が、ここで生かされたと言えるだろう。
モイヤーは、フィラデルフィアに近いセラービルズの出身で、昨年途中にトレードでフィリーズに移ってきたのは実家に帰るようなものという雰囲気でもあったのだが、もちろん野球選手になる前はずっとフィリーズを応援していたファンでもあった。その証拠にモイヤーは、このチームが1980年にワールドチャンピオンを獲得した時、学校をサボって優勝パレードを見に行ったほどだったのだ。それだけに感慨もひとしおのようで「ずっとファンだったフィリーズのメンバーの一人として、27年ぶりの地区優勝が決まる試合で投げられたなんて・・・」と感激した面持ちでコメントを残している。何が起きても動じない雰囲気をずっと携えてきた人だけに、彼の喜びの言葉には字面以上の深い思いが宿っていることが感じられる。

それにしても、終盤フィリーズが見せた快進撃は呆れるほどのものだった。9月12日時点で首位メッツと7ゲームも差がありながら、残り17試合でこれをひっくり返したのである。しかも、主軸の一人チェース・アットリーが死球による骨折で離脱し、慌ててホワイトソックスから井口をトレードで獲得するドタバタを経ていたことを思うと、この結果は奇跡と言ってものだと思われる。
優勝請負人として最初のミッションをクリアした井口は「トレードは自分にとっていい転機になった」と今季を振り返っている。「アットリーの穴を埋めて、復帰後は控えに回ったけど、それは最初から覚悟していたこと。我慢して、チームが勝つ為に貢献しようと思っていた」と井口が殊勝な言葉を口にすると、マニエル監督は「彼は野球をよくわかっている。そしてよくやってくれている」とその労をねぎらっている。涙の別れでユニフォームを脱いだホワイトソックスは結局今季もポストシーズン行きを逃しただけでなく、早くもチーム再建を急ぐ声に晒されている。井口はメジャー初年度でいきなりワールドチャンピオンを獲得したが、あの時の強運はまだ井口に残っていると言っていいようである。

今季のフィリーズ躍進は、打線がシーズンを通して好調だったことが大きな理由となっている。2005年にナ・リーグ新人王を獲得、昨年は58本塁打、149打点で2冠王となっただけでなく、ポストシーズンを逃しながらナ・リーグMVPに選ばれたライアン・ハワードが、打率こそ.268と大きく落としたものの、47本塁打、136打点で大砲としての役割をしっかり果たせば、チェース・アットリーも打率.332、22本塁打、103打点と3週間の故障欠場をものともしない素晴らしい成績を残してチームを引っ張っている。これにパット・バレルとジミー・ロリンズも30本塁打で続いたのだから、相手チームの投手は本当に苦しい場面ばかりだったという印象が強いはずである。
その一方、投手陣は非常に厳しい陣容となっていた。特にクローザーは二転三転し、最終的には昨年までエース級の起用を受けていたブレット・マイヤーズが担当して21セーブをマーク、取りあえずの形にはなったが、8セーブのアントニオ・アルフォンセカ、本来はシーズンを通してこの仕事を務めるはずだったトム・ゴードンが6セーブ、と絶対的な守護神なきまま騙し騙し戦ってきたのである。先発陣もコール・ハメルスが15勝5敗、カイル・ケンドリックが10勝4敗でチームの貯金に貢献したが、前出のモイヤーは12敗、アダム・イートンは10勝10敗と、ローテだけで連勝が見込める形には最後までならなかった。この点が来るポストシーズンでどういう結果をもたらすかが心配なところではあるのだ。

しかし、フィリーズには勢いがある。この試合の6回に三塁打を放ったジミー・ロリンズは、これで「20本塁打、20二塁打、20三塁打、20盗塁」を達成し、タイガースのグランダーソンに続いてこの「4部門20以上」クラブの入会を果たしている。このクラブはロリンズで4人目という狭き門だけに価値があるのだ。加えてロリンズは今季の打数が716となって、こちらはメジャー記録を更新している。記録ずくめで本人も喜んでいると思いきや「すごく嬉しい。しかし、今の目標はワールドシリーズで勝つことだけだ」と逆に気を引き締めていることを強調しているのだから、ファンも頼もしい限りだろう。試合中、ロリンズが打席に入るとスタンドからは「M・V・P!M・V・P!」とコールが起きることも納得である。

そして現役時代にはヤクルトと近鉄でプレイし、赤鬼の異名で日本のファンに強烈な印象を残したマニエル監督は、采配への批判を受けながらとなったこのシーズンを振り返り「何よりも、フィリーズのファンの為にハッピーな結果だ!」とコメントしている。厳しい声に晒されたことについても「それだって監督の仕事の一つだから。木にしないんだ」とさらりと流している。
マニエル監督は今季が3年契約の最終年となっている上、インディアンスの監督時代から問題視されている心臓疾患が完治していないことを受けて、これで監督業そのものから引退するのでは?と見られているだけに、ワールドチャンピオンになる最後のチャンスになる可能性が高い。そしてそうした事情を選手がよく理解しているだけに、今後更に驚くべき結果を我々に見せてくれるかもしれないのだ。

一方、勝てばワイルドカード決定プレイオフに進めたメッツは、本拠地シェイスタジアムで悔し涙に暮れることとなっている。この日は地区最下位のマーリンズとの対戦、しかもマウンドには今季通算300勝を達成したトム・グラヴィンを送る必勝体勢を敷きながら、そのグラヴィンが結局打者9人に対して5安打、2四球、7失点というマーリンズ打線の餌食と化し、なんと1アウトしかとれずにマウンドを降りてしまったのだ。グラヴィンは試合後「この悪夢を忘れるには、しばらく時間がかかりそうだ」と話しているが、最後の最後でチームに引導を渡したショックは言葉以上に大きいものだったはずである。ランドルフ監督も「これも野球の勉強だ、と言い切るにはあまりにも辛い」と悲痛な表情を見せて球場を後にしている。
メッツは残り17試合をフィリーズと全く逆の5勝12敗で終えたが、この失速は開幕前にナ・リーグ最強を誰もが謳っていたメッツには意外としか言いようのない現実だった。チーム不振の原因は、リードオフマンのホセ・レイエスが、9月に入って大スランプに見舞われ、これによって主軸打者が打点を挙げる場面が遠のいたことが挙げられる。更に、追い上げてくるフィリーズを意識し過ぎたのか、消極的な試合運びが相手チームに付け入る隙を与え、それが焦りを呼んでチャンスをことごとく潰す悪循環を引き起こしてしまったのである。
かわいそうなのは最後まで逆転を信じてスタンドに残ったメッツファンで、呆然として試合終了の声に反応できない人まで現れている。何せこのチームは、1969年にしろ1986年にしろ、奇跡の上に奇跡を重ねて勝つスタイルがお家芸となっているだけに、自分達が踏み台にされる場面など想像できないこともよく理解できる。しかしフィリーズに、そして西地区同率2位のパドレスとロッキーズにもあと1つ及ばなかったこと、それは悲しいけれど現実だったのである。

そして今日、10月1日。
ロッキーズが延長13回裏に逆転サヨナラでパドレスを下し、ワイルドカードを手に入れている。中地区優勝は1908年以来99年ぶりのワールドチャンピオンを目指すカブスが、そして西地区優勝はチーム改造が果たされたダイヤモンドバックスが既に決めており、ナ・リーグのポストシーズンは非常に面白い顔ぶれが揃ったことになる。もちろん、激戦必至である。

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  • From: 話題のキーワード |
  • 2007/10/02(火) 14:16:00

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