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ヤンキースもワイルドカード以上を決める

  • 2007/09/28(金) 13:46:22

ヤンキースが、最後までバタバタしながらも、取りあえず第一関門だったポストシーズン進出を9月26日に決めている。地区首位のレッドソックスを逆転するのは非常に厳しい状況ながら、ワイルドカード争いでは2位タイガースに5ゲーム差をつけた段階でこれを手中にすることがほぼ確定していた為、ファンとしてはやっと決まったかという感覚は強かったものの、チームとしては本当に嬉しい瞬間だったようである。
この日の相手は岩村がいるデビルレイズだったが、初回に1点を失い、序盤はそのまま静かに進行した為、何となく空気は「今日もまたお預けか・・・」というものになりつつあったが、4回表にキャプテンのジーターがレフトへ同点ソロ本塁打を放つと、カノの内野ゴロで逆転に成功、続く5回には6安打、7得点と自慢の打線が爆発し、今季散々ファンをヤキモキさせたヤンキースがブルペンが何とかデビルレイズの反撃を3点に抑え、結局12-4で勝利を飾っている。

それにしても、今年のヤンキースはよくぞここまで辿り着いたという感じである。松坂獲得に失敗し、井川との契約を果たしてみればノーコンで使い物にならない、頼みのエース王建民が開幕直後の4月2日にDL入り、更にマイク・ムシーナ、カール・パヴァーノも4月15日に王と同様DLへ送られ、ランディ・ジョンソンをアリゾナに帰して組んだローテがいきなり崩壊するピンチに直面する。しかも主力の故障離脱でマイナーから昇格させた先発投手達が、打球に当たるなど不慮の事故が重なって皆故障に沈み、守護神マリアノ・リベラも勤続疲労に襲われて、と投手陣はシーズンを通して常に苦しい起用を強いられていた。その結果、4月27日には7連敗を喫するに至り、ヤンキースはてこ入れの為、半分引退状態となっていたロジャー・クレメンスと契約を結ぶ賭けを実施、5月6日にはそれまでの暗い雰囲気を吹き飛ばそうと、クレメンスをヤンキースタジアムに呼び寄せて、ファンへ入団をアピールさせている。しかし、5月25日には自力での地区優勝の可能性が早くも消滅し、5月29日になると借金は今季最大の8に膨れ、首位レッドソックスには14.5ゲームもの大差をつけられるに至っている。
6月に入ると9連勝を果たして取りあえずポストシーズン行きの体勢を整えるところまで漕ぎ着けるが、その後もなかなか波に乗れず、7月7日の段階でワイルドカード争いトップのインディアンスに9.5ゲームも離されてしまう。それでも7月12日勝率を5割に戻すと、レッドソックス追撃が開始され、9月19日には1.5ゲーム差にまで詰め寄っている。そして迎えた9月26日、ワイルドカード以上の切符を手にした、というわけである。

苦しいシーズンを乗り切ったジョー・トーレ監督は試合後、感極まって涙を流している。不振に喘いだ4月の段階で、ジョージ・スタインブレナー・オーナーの怒りが爆発し、ブライアン・キャッシュマンGMと共に更迭されるのは確実とまで言われていただけに、座礁しそうだったヤンキークリッパーを港の入り口まで導くことができたことは、最上の喜びだったようである。トーレ監督は「皆が自我を捨て、故障も乗り越えて、よく戦ってくれた。A・ロッドの活躍が大きかった。彼を中心に打線を組みたてることができたよ」と今季を総括している。
トーレ監督は開幕前に、「貯金が20に達したら、何かが起きるだろう」とペナントレースを展望しているが、その時口にした目標が91勝だった。その数字をなんとこの日の勝利で達成したのである。このあたりの読みはさすがとしか言いようがない。何度も何度もチーム崩壊の危機を迎えながら、辛抱を重ね、我慢の采配で選手やファンに焦りを感じさせなかったことも高く評価される点である。しかもヤンキースは7年連続90勝以上となり、メジャー史上3回目という大記録も実現しているのだ。

試合終了後、ロッカールームでは恒例のシャンパンファイトが行われている。この日の試合で出番が与えられなかったクレメンスは、それでもびしょぬれになった体でトーレ監督と抱き合い、「チームを優勝させる為にやってきた」とファンに向って宣言した自分の言葉を実現する第一歩を踏めたことを喜んでいる。クレメンスは「前半のことを考えると、結構大変な道のりだったな。でも、ポストシーズンに進むことを信じ、皆が諦めなかったからこそ、今日という日を迎えられたんだ」と話している。松井は、ワイルドカードの球団がここ5年間に渡ってワールドシリーズに進出していることをわかっているのか「スタートラインに立てば関係ないと思うが、(ワイルドカードの方が)いいデータもあるよね」と10年連続地区優勝が果たせないとしても前向きな姿勢でいることをアピールしている。

ラッキーなのは井川で、2度に渡るマイナー降格を経てメジャーに合流したところに訪れたシャンパンファイトは、なんと今季2回目のものだったのだ。井川は3A級スクラントンの地区優勝の場にもいたからである。しかし、同じシャンパンの洗礼でもメジャーではスケールが違ったのか、チームメイトに「襲われている」間、履いていたスリッパを無くしてしまい、ソックスで歩かざるを得なくなっている。ただ、シーズンを通して貢献できなかったことが胸に引っ掛かっているのか、目が痛い、早く終わってと繰り返していた点が印象深かった。それでも、阪神時代の2003年には、翌日が先発だからと話してセ・リーグ制覇で実施されたビールかけに出席しなかった井川が、ここでは喜びの輪に加わったことは大きな変化だと言えるのかもしれない。

一方、かわいそうだったのはデビルレイズの岩村で、9月22日の対レッドソックス戦でも相手がワイルドカード以上確定の瞬間を目にし、この日はヤンキースに同じ悔しさを味合わされているのだ。岩村は「勝てる試合を落としている。勝てる試合を大事にとらないと、無様なことになる」とこの日の守備で2回も打球をそらしてしまった自分に喝を入れるようなコメントを出している。デビルレイズで岩村がシャンパンファイトを繰り広げるのは相当難しい話ではあるのだが、その怒りを来季の飛躍に結び付けて欲しいところである。

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