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インディアンスとエンジェルスが地区優勝を決める!

  • 2007/09/25(火) 13:55:09

さぁ、いよいよメジャーも最終盤である。ポストシーズン行きがどのチームになるのか、連日血眼になってスタンディングを見ていたファンをひとまず安心させたのがア・リーグ中地区のインディアンスと西地区のエンジェルスである。共に9月24日、本拠地で地区制覇を決めたのだ。

エンジェルスは2002年のワールドシリーズ優勝以降、2004年、2005年に続いて今回が3回目のポストシーズン行きとなるが、アナハイムでこれを決めたのは実に1986年以来21年ぶりのことで喜びもひとしおとなっている。
現在、オリックスの監督を務めているテリー・コリンズがシーズン中に監督を辞任する波乱の幕引きで終えた1999年の後、初めてこの職に抜擢されたマイク・ソーシア監督は、機動力を駆使する「スモールボール」を掲げて2002年にこのチームを頂点に導いているが、今季はとにかく素晴らしい投手力に支えられて、危機と呼べる状況はマリナーズの追い上げを一時受けたくらいという、安定した戦い振りを見せている。何と言っても、18勝のジョン・ラッキー(防御率3.11、奪三振177はエースの名に恥じない活躍だった)を筆頭に17勝のケルヴィン・エスコバル、13勝のジャレッド・ウィーバーの三本柱が十分な働きぶりを見せたことが大きかった。打線も主砲ヴラディミール・ゲレロ(打率.323、26本塁打、123打点)とガレット・アンダーソン(打率.303、16本塁打、80打点)が大きなスランプもなくシーズンを送った上、核弾頭チョーン・フィギンス(打率.343、3本塁打、57打点、79得点、40盗塁)に、故障明けは調子が出ないままになっているとは言え、一時はフィギンスの座を脅かす存在とまで言われた新星レジー・ウィリッツ(打率.294、0本塁打、34打点、26盗塁)に、未来の4番候補ケーシー・コッチマン(打率.296、10本塁打、66打点)らが頭角を現し、新人と中堅がバランスよく活躍したことも印象深かった。これも、2003年5月にチームを買収したアート・モレノ・オーナーが潤沢な資金を提供し、更にはメキシコ人であることを生かしてスペイン語圏の選手と直接話をし、いい雰囲気作りを積極的に進めていることが、効果を発揮している。金は出すが口も出す、はやりにくいオーナーの代名詞だが、同じ状況でもこのチームには当てはまらない、というわけである。
ソーシア監督は今年こそワールドシリーズの桧舞台に立つという意気込みを「まだ第一ラウンドだ」という短いコメントで表したが、ポストシーズンの経験も豊富になっているこのチームだけに、2002年のようにまたサプライズを起こす可能性は十分にあると見てよさそうである。

一方のインディアンスは2001年以来6年ぶりのポストシーズン行きで、スタンドをインディアンマークで埋め尽くす”Tribe”達の歓喜は非常に大きなものになっている。
今季の中地区は、安定した強さを持続しているツインズに昨年のリーグ覇者タイガース、更には2005年のワールドチャンプであるホワイトソックスが続くという、強豪がひしめく激戦区になっていたのだが、その中でインディアンスが頭一つ抜け出す形になったのは、やはり先発陣の奮闘にあったと言えるだろう。ポテンシャルの高さは2001年のメジャーデビューから誰もが認めながら、なかなかチームの貯金に貢献できる活躍ができなかった120キロの巨漢C・C・サバチアが、一時スランプに陥りながらもここまで18勝、奪三振205をマークする大活躍を見せれば、やはり生え抜きのファウスト・カルモナがメジャー2年目の今季に早くもブレイクを果たし、18勝8敗、防御率3.03という素晴らしい数字を残してエースの座をゲット、更に昨年エンジェルスから移籍してきらベテランのポール・バードも15勝7敗、防御率4.55といぶし銀の投球を見せてローテを支えている。
打撃陣は、主砲の「満塁本塁打男」ことトラヴィス・ハフナーこそ今季は打率不振に喘いだものの(それでも96打点は立派だが)、ア・リーグ最高の捕手の座をヤンキースのホルヘ・ポサダと争うヴィクター・マルティネスが打率.303、24本塁打、107打点と気を吐き、新生インディアンスの象徴的存在となっているグラディ・サイズモア(打率.276、24本塁打、78打点、33盗塁)も期待通りの数字を残してチームを引っ張っている。
インディアンスは1990年代にアルバート・ベルやマニー・ラミレス、ジム・トーメらを要した破壊力抜群の打線を形成して、映画にもなったほどのお荷物球団だった時代を払拭する素晴らしい時代を過ごしたが(なんといっても1995年からの7年間で6回もポストシーズンに進んでいるのだ)、ワールドチャンピオンを獲得するには至らず、結局資金難から前出の3選手を始め、エースのバートロ・コローンまで手放さざるを得なくなってしまったのだ。その為、クリーブランドのファンのフラストレーションは高まるばかりだったのだが、シャピロオーナーは2001年の段階で「3年間待って欲しい」とチーム改革の必要性を訴えて今を迎えている。その間に、現在チームの中心となっている選手達が育ち、公約から3年遅れはしたものの、ようやく地区制覇を果たすところまでやってきた、というわけなのだ。
しかし、この時を待っていたのはファンだけではなく、選手も同じだったようで、優勝決定後のグラウンドでサバチアがマイクを持ち出し「みんな、ありがとう!」と喜びの雄たけびを挙げている。
こうした選手と観客が一体となる点はインディアンスのチームカラーとも言えるものだが、それを生え抜きの若手が増幅させている点も面白いところで、サイズモア目当ての女性ファンもスタンドに足を運ぶようになったことから、観客動員が右肩上りになっている。チームを若手に切り替える英断はリスクが大きく、時に壊滅状態を招くこともあるのだが、時間がかかったとは言えここまで戦力を整えることに成功した背景には、ファンの声援が選手のやる気を掘り起こした点も大きく作用したはずである。
若い選手に混じり、ベテランの働きも見逃せないところだが、5月に40歳となったケニー・ロフトンは出戻りとは言え1990年代栄光のメンバーの一人だっただけに、またこのユニフォームでシャンパンファイトに興じることができた感激も格別なものだったようである。そんなロフトンが、球場を後にする時に「(シャンパンの)コルクがうまく抜けないヤツがいてまいったよ。オレなんか11回も抜いてるってのに」と語って報道陣を笑わせている。このあたりからも、今のインディアンスを包む空気がどういうものかが伝わってくる。

さて、気になるディヴィジョン・シリーズなのだが、現段階では激しい首位争いを展開している東地区の動向が決しない限り、カードが確定しないという状況になっている。レッドソックスがワイルドカード以上を、そしてヤンキースがワイルドカード以上確定マジック1という状態で、どちらが地区優勝になるかで戦況が大きく変わってくるから悩ましいところである。
基本的に、最終勝率が最も上のチームとワイルドカードのチームが対戦し、残り2チームが別シリーズで争う形となるのだが、と勝率トップとワイルドカードが同じ地区の場合には、ワイルドカードが勝利2位のチームと戦うことになる。だが現状では4チームの関係は何も決まっておらず、レッドソックス対ヤンキース以外のどんな組み合わせも可能という事態なのである。
しかし、今季の対ヤンキース戦を0勝6敗、対レッドソックス戦は2勝5敗となっているインディアンスにとっては、ディヴィジョン・シリーズはレッドソックスと対戦したいであろうし、対ヤンキース戦を6勝3敗、対レッドソックス戦は4勝6敗のエンジェルスはヤンキースと戦いたいということになるのかもしれない。

さてさて、ア・リーグのチャンプはどこに決定するのだろうか???

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