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あの時はこんなことで盛り上がったっけ、のジャイロボールである。

  • 2007/08/20(月) 14:31:14

そう言えば、この話はどこに行っちゃった?ってことで、やはり昔書いたコラムを再掲します。




松坂、契約が終わったと思ったら、今度は投げる球で一騒動である。

12月23日付のワシントン・ポストが、「びっくりするぞ!松坂のミステリーな球、ジャイロボールに隠れた謎」というタイトルの記事を配信している。ジャイロボールといえば、週刊少年サンデーで連載されている漫画「Major」の中で主人公の茂野五郎が投げる球、という認識(つまり、実在しない球?)なのだが、どうもアメリカでは、レッドソックスがポスティングシステムで松坂の独占交渉権を獲得したあたりから「彼はそういう名前の球を投げているらしい」という噂が流れるようになったというのだ。
で、笑えるのが、ジャイロボールがまだ定義されていない為、記事を書いた記者はこの点の取材を試みているのだが、結局「おそらく進行方向に対して真横に回転する球」というところまで行き着いたのが精一杯だった点である。イメージとしては、アメフトでQBが投げるパスの回転という感じのようで、その変化は「打者の手元で落ちるチェンジアップのようなもの?」とか「高速スライダー?」といったように、質問されたそれぞれの人の回答もバラバラなのだ。WBCアメリカ代表で監督を務めたバック・マルティネスは「スクリューのことじゃないのか?」とまぁ、他のメジャー関係者よりも松坂を知っているはずの彼でさえこんなことをコメントしている。千葉ロッテのヴァレンタイン監督は「そんなもんないよ」と一蹴しているが、何となく彼は少数派になっている感じなのだ。

で、松坂とジャイロボールの関係が取り沙汰されたのは、どうもそのWBCに原因があったようである。ご存知のように松坂はこのイベントでMVPを獲得しているわけだが、その理由の中で「彼がジャイロボールを投げたから」と言われるようになったようなのだ。その為、同紙ではWBCでの登板の様子から検証を行ったのだが、やっぱりそれが何なのかは、はっきりとわからなかったようである。

メジャーの投手はいくつもの変化球を投げるが、いわゆる新変化球と認められた最後のケースは、1970年代から80年代にかけてカージナルスなどで守護神として活躍したブルース・スーターが、1970年代後半に実戦へ投入したSFFで、それから30年もの長きに渡り、これに続くものがなかったとされている。その為ジャイロボールについては、そろそろそういうモノが出てもいい頃合いという感覚もあって、余計「何か得体の知れない変化をする球」というイメージができあがりやすかったようである。実際、松坂が「投げようと試みている。そんなに多くはないが、試合にも投げたことがある」と話した、というニュースも流れていて(すいません、これ本当か嘘かわかりませんです)、これがまた妙な信憑性を生む要因になっているのだ。まぁ言ってみれば、その昔メジャーチームが来日する際によく言われた「あっちの投手の球は目に見えないほど速く、変化球は捕手が捕れないほど曲がる。日本人が手に負えるシロモノじゃない!」みたいな感じに近いのかもしれない。・・・要するに、イメージ優先で実際をよくわかっていないから、という感じがひしひしとするのだ。

で、投手がQBのパスのような回転で野球のボールを投げた場合、一般的には「銃弾が飛ぶのと同じ理屈で、空気抵抗を受けにくくなる。だから初速と終速の差が小さくなり、打者にとっては手元で伸びるように見える」と言われている。・・・チェンジアップだスライダーだという野球関係者の話とは随分と趣きが違うのだが、まぁ、そういうことなのだそうである。
しかし、エール大学のロバート・K・アディア教授(ご存知「ベースボールの物理学」という名著を残している人ですね。ここで解説されたナックルボールの変化の原理には、目からウロコが何枚も落ちました)は、「そのような回転ならカットファストボールと同じで、スライダーよりスピードのある球になり、尚且つ沈むはずだ」としている。そしてボールの回転における大原則である「ストレートのようなバックスピンでなければ、球は沈む」という点をベースに「私が思うに、ジャイロボールは(あるとするなら)チェンジアップだ」と語っている。うーん、説得力ありますなぁ。

ただ、誰も論じていないようななのだが、アメフトのボールも銃弾も球体ではない。進行方向に向かって尖っている形状をしているのだ。だから真横の回転がかかるかわりに、他の回転、例えばストレートのようなバックスピンをかければ、球はヘナヘナと落ちるだけである(力が伝わらないしね)。野球のボールの場合、球体であるがゆえに、真横の回転をかけるなら、これはストレート以外のスライダーに近い握りで、ただ抜いて投げるだけという方法しかなさそうである。もしくは、フォークを投げたくても指が短くて球を挟めない投手がよく使う「親指と人差し指の間に球を挟む」を応用し、どちらかの指にだけ力を入れて投げる、であろうか。何にしてもこれでは、球速のあるボールを投げることは無理である。

松坂が具体的にどういうものなのかを説明すれば一発でこの話題も終止符となりそうだが、もちろんこうしたミステリーな部分は、選手にとって強力な武器(もしくはブラフをかけやすくなる)というわけで、開幕後も彼が明言することはないのかもしれない。そしてレッドソックスにも「ジャイロボールが今晩お目見えか!?松坂の先発する試合を見逃すな!」のような客を煽るキメセリフとして使うなど、商業的なメリットをもたらすことにもなりそうである。なのでこのジャイロボール騒動、松坂やその周囲に追い風となる可能性があるのは確かなのだ。

ただ、もしこんな球など本当はないのだとしたら、松坂には今のうちに日本語の「なーんちゃって!」に匹敵する英語を生み出しておくことを勧めたい。・・・おいらには思い浮かばないけど。

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  • From: 野球のレス |
  • 2007/09/06(木) 13:55:01

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  • From: プレサーチ |
  • 2007/09/22(土) 23:02:55

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