スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

偽証を認めたマリオン・ジョーンズに禁固6ヶ月!さぁ、ボンズは?

  • 2008/01/13(日) 13:54:24

一、禁固6ヶ月に処す
一、2000年から2001年にかけて行われたステロイド使用疑惑操作において、2003年に戦法検察官に偽証
一、私生活上のパートナーだったティム・モンゴメリ被告の小切手詐欺事件の捜査で2006年に偽証
一、禁固刑に加え、その後2年間の保護観察、及び年間400時間の社会奉仕(など)

・・・厳しい措置だと言えよう。
2000年のシドニー五輪女子陸上で金メダル3つを含む5個のメダルを獲得したスーパースター、マリオン・ジョーンズの判決公判がニューヨーク連邦地裁で1月11日に開かれ、そこで以上のような実刑判決が言い渡されたのである。
マリオンは、食品補助製品製造・販売会社BALCOが行ったスポーツ選手への禁止薬物提供疑惑に絡んで2003年に捜査を受けたが、その時の証言とティム・モンゴメリ被告の詐欺事件について2006年に証言していた内容が、偽証であることがこのような形で断じられたのだ。
マリオンは2007年10月に行われた公判の中で偽証していたことと、クリアと呼ばれるステロイドなどを使用したドーピング違反を犯していたことを認め、ファンや関係者に対して謝罪コメントを出している。更にこの判決についても、小さな子供がいることを理由に執行猶予を求めていたが、司法はそうした背景を一蹴し、偽証罪の重さを浮き彫りにする選択を下した、というわけなのである。

これで、俄然注目を集める存在になったのが、現在FAながら現役続行は不可能だと見られているバリー・ボンズの裁判ということになる。何故なら、マリオンとボンズの状況は以下の点で酷似しているからなのだ。

①BALCOから2003年に薬物提供を受けている
②2003年に実施されたドーピング問題に関する連邦大陪審の召喚を受け、この件について証言している

一方、両者の違いはマリオンが判決前に偽証を認め、ボンズはそれを徹底的に否定する戦法で公判に臨むという点となる。それゆえ、マリオンの判決を見たボンズの弁護士は偽証を認めても実刑判決が下されるなら、いかに情状酌量を求めても無意味である、という観点からこれまで以上に否認の姿勢を強めていくものと思われる。
ボンズの公判の争点は、検察側が起訴状に記している「(禁止薬物であると)知った上で使ったことはないと述べるなど、偽証を繰り返した」とする部分をどう覆すかということになる。つまり、知らなかったことを裏付けていけるかどうかが鍵なのだ。しかも、検察が偽証罪で立件した背景には、確固たる証拠を掴んでいるからだという見方は強い。ボンズは逆転ホームランを放てるのだろうか。

法廷に臨むマリオンには笑顔もあったようだが、公判終盤で発言の機会を求められると「たとえ短い期間であっても、自分を子供たちから引き離さないで欲しい」と泣き顔で語るまで追い詰められている。公判終了後、マリオンは「私はかつてそうだったように、今日もこうして皆さんの前に姿を見せた。それが正しいと思ったことだから」と話し、加えて「私の犯した過ちから、教訓を残して欲しい」と後輩アスリート達へのメッセージを口にして裁判所を後にしている。
今回の判決には、偽証をすれば重大な刑事罰がもたらされるという司法の事実だけでなく、多くの人々を欺いたことに対する戒め的な意志をどうしても感じざるを得ない。アメリカは国全体が五輪で盛り上がるという土壌にはなく(実際、地元開催だったソルトレイク冬季五輪でさえ地上波での生中継はなく、夜のスポーツニュースでダイジェストが放送された程度のレベルである)、そこでのマリオンの活躍についても、はっきり言えば野球選手として頂点に君臨し続けたボンズへのそれとは明らかに違う視線で見られている。だからこそ、ボンズが有罪となった場合に下される判決は相当重いものになるのではないだろうか。AP通信は、全ての罪状においてボンズ側の主張が退けられれば禁固2年以上は確実だと報じている。そこに至るまでにはまだまだ時間はかかるだろうが、もしそうなった場合にはもう物理的に現役生活を諦めなければならない事態になるばかりでなく、その先で通算本塁打記録を持つ選手が野球殿堂に名を刻めないという信じられない結末を生むのかもしれない。まぁ、それもメジャー選手会に加入しないままここまでやって来た「球界一の浮いた存在」らしいと言えば言えるのだが(苦笑)。

スポンサーサイト

クレメンス対マクナミー、ウソをついているのはどっちだ?

  • 2008/01/10(木) 00:36:23

真実は一体何なのか?このオフ、FA市場が静かに推移している穴埋めとでも言うようにメジャーを揺るがしている薬物使用問題だが、時間と共に沈静化するばかりかいよいよ泥仕合の様相を呈し始めている。その中心にいるのがロジャー・クレメンスだ。

ミッチェル・レポ-トで記載された自分についての記述は嘘だ、と主張を繰り返しているクレメンスは、1月6日にCBSの「60ミニッツ」に出演してベテランの記者を相手に身の潔白を訴えている。ここでは、ヒト成長ホルモンやステロイドの力ではなく、自らのワークアウトで先発投手として働けるコンディションを築いたと語り、返す刀で違反薬物の使用は一切なかったと言い切っている。記者から「そのことを誓えるのか?」と問われたクレメンスは「誓う」と宣言までしている。

明けて7日、記者会見の席についたクレメンスは、ここで自らの主張が正しいことを証明する証拠を明示している。それは1月4日に、ミッチェル・レポートで薬物使用を証言していた元ブルージェイズ、ヤンキースのトレーニングコーチ、ブライアン・マクナミーとかわした電話の内容を録音したテープを流したのである。
この電話は、マクナミーから自分の子供が命にかかわる重病に襲われていること、そしてその子が自分と話したがっていることをメールで知らされたクレメンスが、それに応じてかけたものとされている。
しかしその内容は衝撃的なものだった。

クレメンス(以下ク):子供の容態が悪いと知らされたが、大丈夫なのか?
マクナミー(以下マ):状況はよくない。これは本当だ。それはそうと、君を敵にしたくないんだ。こんなことになるなんて望んでいたわけではないんだ。でも、私は刑務所に入りたくはない。人を交えて君と会い、話がしたい」
ク:こっちは本当のことを明らかにしたいだけだ。今、自分に言われていることを信じることができないんだ。誰か(それを知っている人に)真実を語ってもらいたい」
マ:君は、私と家族のように接してくれた。誰よりもよくしてくれた。君のためなら何でもするよ」
ク:「人々の前で、真実を語って欲しい」
マ:「私には金がほとんどない、そして何もできない。(ミッチェル・リポートでの証言や、それに至る経緯などを綴る)出版契約だって結んでない上、7つのテレビ局から出演依頼を受けたが全て断っている。私は(ミッチェル・リポートについて)正しいと思ったことをやった。それは正しくなかったが、選択なんてできなかったんだ。明日、君のところへ行こうか?話をしよう」
ク:「いや、こっちが言いたいことは」
マ:「私に何をして欲しい言ってくれよ。君はあんなによくしてくれたじゃないか。子供の育て方も教えてくれた」
ク:「言いたいのは、この一件で家族も傷ついているということだ」
マ:「おいロジャー!私に何をして欲しいのかを言ってくれよ!何をして欲しいんだ?」
ク:「マック、私は月曜日(1月7日のこと)に記者会見を開く。そこで・・・」
マ:「私もそこへ行けばいいのか?それでいいのか?」
ク:「とにかく、私がステロイドを使っていたなんてことを、なぜ君が話したのか?ということなんだよ」
マ:「わかる、言いたいことはわかる。何をして欲しい?10歳の子供が死にそうなんだよ」
ク:「何度も言っているように、真実を・・・」
マ:「私に何をして欲しいのかを言ってくれよ!君がそうしろというなら、刑務所だって行くさ!」
ク:「マック、私は本当のことを話してくれる人を求めているんだ」
マ:「私に何をして欲しいのかを言ってくれよ!」

このテープを流す前に、クレメンスの顧問弁護士であるラスティ・ハーディンは「これを聞いてから、判断をして欲しい」と語っているが、その自信を裏付けるように電話の中のマクナミーはうろたえ、ミッチェル・レポートに協力したことを悔いているような印象を与えると同時に、テレビ番組でクレメンスが語った内容こそが正しいと感じさせるものだったのだ。
クレメンスは「(召集を受けている)議会にも行って、真実を話す。知っていることは全て、だ。後はどうやって無実を証明すればいいのか?ということだけだ」と、マクナミーも出席することになっている1月16日に予定されている下院公聴会で、見解を戦わせる覚悟があることも宣言している。

一方、テープの公開で自身の発言ばかりかミッチェル・リポートの信憑性にも著しい打撃を与えたとされるマクナミーも、クレメンスがテレビで語った内容に反論している。クレメンスは摂取したものを「ビタミンB12と痛み止めだった」と説明しているが、マクナミーは「そうしたものを注射する場合、臀部ではなく腕にするのが通例だ」と否定し、ウソ発見器にかけられてもいいとクレメンスが発言したことについても「彼は思い込みが激しい。だから、ウソ発見器だって騙されるかもしれない」とからかっている。
しかし、このコメントを出した段階でマクナミーはまだ電話の録音テープが公開されたことを知らなかった可能性があり、これから16日の公聴会までの間にどのようなスタンスをとるのかは注目したいところである(個人的に、極めて面白いものになる予感がしている)。

クレメンスが出演した「60ミニッツ」は、東時間の午後7時スタートだったこともあって全米での視聴率が15.2%と高いレーティングを残している。これはこの時間帯に放送された番組の中でトップの数字であり、この問題に関する関心の高さが伺える。誰もが彼の残している354個の白星の中に「クロ」があるのかを知りたがっている、というわけである。
今のところクレメンス優位の状況と言え、今季の契約を見送ることを表明しているヤンキースのハンク・スタイブレナー球団副社長も「この国は、人がウソをついているかどうかを判断するタイミングが早すぎる」と追い風になる発言もしている。だが、記者会見の席で「(これほど一生懸命潔白を証明しようとしているのは)殿堂に入る為だからか?」と質問されたクレメンスは「そんなことの為にやっていると思っているのか!」と声を荒げる場面も見せている。どうやらウソ発見器にかけられるとまずいように感じられるのだが、いかがだろうか?


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。